真夏の怪談 2013 #1
- 2013年 8月 9日
- カテゴリー : パラノーマル(心霊現象) . ミステリー Zoooone
- 投稿者 : Soogie
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ついにシーズン到来!?やはり夏と言えば“怪談”!

最近はネタも乏しいのですが、
いくつかご紹介したいと思っています。
もういい歳だからだと思いますが、釣りデートを楽しむカップル
筆者は最近、体重がなかなか減らなくて困っています。

そこで、ジョギングをするように心掛けているのですが・・・
走るペースがあまりに遅いので、
早朝や昼間は恥ずかしい!!!

・・・なので、仕事から早く帰れた晩や深夜に走るようにしています。
途中、みなとみらいがキレイに見られる
川沿い(ほとんど位置的には海なのですが)の公園などを通るので、走っていても気分が良いのです。
ところが、最近はデート中のカップルが多くて、
「くっそーーーっ!人が苦しんで走っているなか、イチャイチャしやがって!!!」

と、怒り心頭になりながら走るという
精神的にも肉体的にも厳しいジョギングになってしまっているのです!
そんななか、その公園にはカップルに混じって夜釣りを楽しむ
釣り人もいたりします。横浜港近辺は漁業権がないらしく、
取り締まりはしないようなのですが、
釣り人たちは、イチャイチャしているカップルが多いなか
少々肩身を狭そうにして釣り糸を垂れています。
秋になるとエイがやって来るような、
もう海と言ってもイイぐらいの河口なので、
きっと、いろんな魚が釣れて楽しい場所なのでしょう。
さて、この話は、久々にホームレスの源さん(仮名)に聞いた話なのですが・・・
やはりホームレスという職業上?新鮮な刺身などはご無沙汰していた源さん。
そこである晩、筆者がジョギングで通る公園で釣りに挑戦したのだそうです。天気が良い晩だったこともあり、到着すると
すでに薄暗い川縁に釣り人が。
邪魔をしてはいけないと思った源さんは、
先客から少し離れた場所で釣りを始めました。
しかし、なかなかアタリもなく、
すっかり源さんは退屈してしまったのだそうです。
そして何気なく先客の方を見てみると、
その隣には恋人らしきピンクのワンピース姿の女性が。
「こんな時間に釣りデートかぁ・・・でも、彼女的には正直迷惑だろうなぁ」

そんなことを考えながら釣り糸を垂れていると、ようやくヒット!
源さんは、その後も1時間ほどで数匹のサッパやカワハギを釣り上げたのだそうです。
源さんの仲間も数匹釣り上げたので、
その日は久々に刺身パーティになったそうです。

すっかり気分が良くなった源さんは、
翌日の晩も公園に釣りに出掛けました。するとまた釣りカップルが。
「彼女同伴ならもっと行くところがあるだろうに・・・」
そんなことを考えながら、気になってカップルを見ていると、
何だか女性の様子が変なことに気付きました。
具合が悪いのか、かなり前のめりというか、
肩を落としたようにして佇んでいるのです。
「あの彼女、大丈夫なのかな〜」と思いつつ、
源さんは釣り糸を垂れたのだそうです。
残念ながらその晩は、一匹も釣れずに時間だけが過ぎてしまったそうです。
そして2〜3日後、「今日はリベンジだ!」と源さんが出掛けると・・・
またしても同じ場所に釣りカップルがいるのですが、そこで、源さんはふと気付いたのです。
それは、カップルの女性の服装が同じピンクのワンピースで、
先日見た女性と同じ、具合が悪そうな姿勢で佇んでいるじゃないですか!
でも今回、釣りをしている男性は、
どう見ても中年のおじさん!?

前の2回は若い男性だったはず・・・。
気になった源さんが声をかけようとカップルに近づくと、
「おっ、大物がかかったぞ!」とおじさんが歓喜の声を上げて、
一生懸命リールを巻き始めたのです。
その声に気を取られていると、
なんとワンピースの女性が消えているじゃありませんか!!!

「いままで横にいた彼女は?」
源さんが聞くと「何寝言いってんだよ!俺は一人で釣りしてんだ!!」と言いながら、
おじさんが竿を上げて釣った魚を手元に引き上げました。
しかし、残念ながら、それはコンビニのビニール袋!

「何だよ!ふざけやがって」おじさんがそう言いながら、
ビニール袋を蹴ると・・・「ヒィッ!!!」と悲鳴が!?
何かと思い源さんが覗いてみると、
ビニール袋から長い髪の毛が残った
頭蓋骨が出てきたのです!!!

「けっ、警察に電話しなきゃ!」とおじさんが、
あたふたと電話を取りに路駐している車へ行ってしまうと、
薄暗い川辺に一人取り残された源さん。
すると耳元で「ありがとう・・・」と呟くような声が聞こえました。
源さんが横を見ると、いつの間にかピンクのワンピースの女性が隣に!

そこで源さんは、気付きました。
ワンピースの女性は、釣りデートをしていたのではなく、釣り人の横で、自分の頭を釣り上げてくれる人を待っていたのではないかと。
なぜなら、 その女性には
頭がなかったのです!!!
Zooooneでは、読者の方からの夏にぴったりな怪談をお待ちしています。源さんは、それ以来、筆者のジョギングコースの公園には、釣りに来ていないそうです。
そう言えば、筆者も公園に警察官が大勢来ているのに気づき、「何か事件でもあったのか!?」と大して意味もなくデジカメのシャッターを切っていました。
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