自転車通勤
- 2012年 5月 13日
- カテゴリー : グレー Zoooone . パラノーマル(心霊現象) . ミステリー Zoooone . 都市伝説
- 投稿者 : Soogie
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筆者が自転車通勤を控えている理由ゴールデンウィークも終わり、初夏のような日差しが・・・と思いきや、
竜巻やら雹やらデザスタームービーのような出来事が多くてびっくりですね。

さて3.11の震災以降、都内では自転車で通勤する人が増えています。
朝、交差点で信号待ちをしているときなど、「ここは中国か!」と突っ込みたくなるほど、
大勢走ってくることもあるのです。

自転車といっても種類がいくつかあり、乗る人の性格や嗜好が見て取られます。
筆者が乗っているのは、山で遊ぶMTBなのですが、ピチピチのサイクルジャージに身を包み疾走するロードバイクや、
スケボー少年と同じようなダボダボ系の人が多いBMXなどがあり、
それぞれに走り方や、乗るシチュエーションで細分化されているのです。
そして、最近流行っているのは、ニュースなどでも問題視されているブレーキがないピスト。
これは、バカな芸能人が逮捕されたことでも有名になりましたね。

筆者も震災前は、横浜から中目黒までMTBで通勤したりしていたのですが、
最近はすっかりお休みしちゃっています。それは、偶然知り合った人からこんな話しを聞いたからなのです。
筆者は毎週土曜日の朝、近所の市場の食堂で朝食をとっているのですが、負けたくない相手
ある朝、いかにも“ローディー(ロードバイクに乗る人)”という格好で、
定食を食べているAさんという人と仲良くなりました。
都内の会社に勤めているAさんは、
車が買えるぐらいロードバイクにお金をつぎ込み、

以前は、ツーキニスト(自転車通勤)もしていたと言うのです。
筆者もたまに通勤していたので、
Aさんと通勤ルートにあるグルメスポットの話しなどで盛り上がったのですが、
「でも最近、通勤は電車なんですよ」とAさん。
理由を聞いてみると、こんな話しをしてくれました。
ある晩、仕事を終えてロードバイクで帰路についていたAさん。
もうすぐ多摩川というあたりで、後ろにピッタリとついてくる自転車があることに気付きました。走りにも自信があったAさんは、「ついてこれるなら、ついてきてみろ!」とばかりにスピードを上げてみたのですが、相手はピッタリとついてきます。
赤信号で止まった際に、声をかけてみようと振り返ってみると、
そこには赤いパーカーのフードを被り、
ピストにまたがった青年が見えました。
Aさんは「どこまでですか?」と声をかけてみたのですが、
ヘッドホンをしているのか青年は気付かないらしく返事をしません。
気にもせずに信号が変わるとダッシュを決めたAさん。
今度はさすがに差がついただろうと思ったのですが、
ピストはAさんを抜こうとしています!
「変速ができないピストに負けるもんか!!!」思わずペダルを踏み込む足に力が入りました。

すると前方の信号が黄色に!
しかし、隣のピストはスピードを落としません。
Aさんも負けじとそのまま交差点に突進しました。
そして、交差点に入ったところで、
左から来たトラックに、はね飛ばされたのです。

高価なロードバイクはグチャグチャ・・・
Aさんも骨折と全身打撲で救急搬送されたのだそうです。

「まあ、信号無視した自分が悪いんだけど・・・」
Aさんは認めつつも、競争していたピストの事が気になると言います。赤いパーカーを着ていると思っていたそうなのですが、
抜かされるときによく見ると・・・
「白いパーカーが血に染まっていて
赤く見えていたんだ・・・」
くわしく場所を聞いてみると、筆者には思い当たることがありました。その交差点には、いつも花が供えてあり、
“車と自転車の事故”を目撃した人からの
情報提供を募る看板が設置されていたのです。そのことを筆者が教えると
「たぶん、道連れを探しているんでしょうねぇ」Aさんはポツリと呟いたのです。
最近は、ピストだけでなく、さまざまな自転車の悪質運転を見かけますし、
筆者もよく危ない目に遭っています。
流行ですし、オシャレに見られたいとか目立ちたいとか、
スピードやスリルを楽しみたいのかもしれませんが、
他人には迷惑をかけて欲しくはないものです。
どうか、お亡くなりになっても、他人を巻き込まないように・・・。
Zooooneでは、読者の方が体験された不可思議な出来事などをお待ちしております。
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