呪いは本当にあるのか?
日本では、呪いで人を殺しても証拠がないので罪にならないと聞きます。
でもルーマニアなら職業として“魔女”が成り立っているので、もしかしたら罪に問われるかも知れませんw02.gif

こんな人形でも効果はあるのでしょうか?

呪いは“効く”“効かない”の問題ではなく、呪われた相手が「うわっ、オレ呪われちゃったよ・・・bikkuri01.gif。こんなことが起こった、あんなことがあった。これも全部、呪いのせいかも・・・」という“負のプラシーボ効果”で、相手にダメージを与えることが重要らしいのです。

なので丑の刻参りも、わざわざ名前を書いたわら人形を目立つ神社の木に打ち付けっぱなしにすることで、
「○○丁目の○○さん、誰かに呪われたらしいわよ!わら人形が神社にあったってさ」みたいな噂がご近所の奥様方の話題になり、やがて本人の耳にも入り“負のプラシーボ効果”を起こすのです。
エジプトのファラオの呪いホープダイヤモンドの呪い、など世界的に有名な呪いもありますが、これらも必ず誰かが「呪っちゃうよ〜ん」と呪いを掛けていることが書き残してあり、第三者がそのことを知っていて、ほとんどの場合、呪われた人にもそれが伝わっているのです。

ところが、ブードゥーの本場ハイチでは、少々事情が違うようなのです。

身体に急に痛みが走るようになり、病院でレントゲンを撮ってみたら、なぜか身体に針が刺さっていた。取り出しても取り出しても、次から次へと針が体内から出てくる。まさかと思い、いろいろと調べてみると、ブードゥーの呪術師に自分への呪いを依頼した人間がいた!なんて例もあるようです。
つまり、一概に呪いは“負のプラシーボ効果”だけでは説明つかないのではないか、と筆者は思うのです。

さて、これは第二次世界大戦の頃に起きた出来事です。

旧家って何か、いわくがありそうです。

その家は、地元では有名な豪商でした。

当時としては少なかったのですが、旦那様には一女一男の子供がいました。長男の若旦那は、すでに結婚して子供も誕生していました。
また旦那様は、商人としてだけでなく歌人としても才能があったようで、短歌の師匠として弟子もいるほどの人でした。
そんな粋な旦那様だったので、女性関係もお盛んだったようですhanaji03.gif
さて、戦争が始まり品物も入ってこない、入ってきても買う人もいないという状態になり、それまで雇っていた従業員や使用人にお暇を取らせたのだそうです(早い話がリストラですね)。
さすがに旦那様は年齢的に無理でしたが、若旦那は徴収となり戦地に赴くことになりました。
やがて旦那様は体調を崩してしまい、薬品が乏しかったこともあり、終戦を待たずに亡くなられてしまいました。
「このまま若旦那まで戦死でもしたら・・・」お店の経営もガタガタになってしまい、残された家族は眠れない日々を過ごしていたそうです。
そんなある日、若旦那が無事帰還する連絡が入ったのです。
取りあえず一安心していたところに、思いがけない来客がありました。
それは、かなり前に辞めていた女中さんでした。
女中さんは奥様に「私は、旦那様の妾をしていました」とカミングアウトすると、手に持っていた風呂敷包みを開けて骨壺を出したのです。
「旦那様との間に生まれた子供が戦争へ行き、戦死しました。せめて、この子の骨は、こちらのお墓に納めてください」
ショックで蒼白になりながらも奥様は、骨壺を突き返したのです「何言ってるの!そんな子供の骨を我が家の墓に納められる訳がないじゃないか!!」
しかし、女中さんは退きませんでした。
そして、無理矢理骨壺を押しつけると「もし、ちゃんとお墓に入れてくれなかったら、この家を呪って三代以上、世継ぎできないようにしてやるからな!」と捨て台詞を吐いて出て行ったそうです。
奥様は、困り果ててしまいました。
ちょうど帰ってきた若奥様にも相談したのですが、結局、骨壺はお墓には入れずにお寺で預かってもらうことにしました。
それから数十年後・・・

骨壺・・・置いて行かれても・・・

奥様も他界。若旦那は、すっかりおじいちゃんとなっており、すでに孫も誕生していました。

そんなある日、お墓を建て替えることになり、お寺から前出の「骨壺をどうするのか?」という問い合わせがあったのです。
たまたま電話を受けたお嫁さんが驚いてお姑さん(若奥様)に相談してみると・・・
「それは、そのままお寺で預かってもらうようにして」と一言。
「でも・・・それは、誰のお骨なんです?」そうお嫁さんが尋ねると
「・・・おじいちゃんの弟のだよ」
「えっ、おじいちゃんには、お姉さんしかいなかったんじゃ・・・」お嫁さんは、不思議に思いつつもお寺には、そのまま保管してもらえるようにお願いしました。
その夜、お嫁さんは不思議な夢を見ました。
それは、髪の長い女性が枕元に立ち、ジーーーーーッと自分の寝顔を覗き込んでいる、夢とは思えないような夢。
そして、その女性は「入れろ・・・入れろ・・・墓に入れろ・・・」とずっと呟いているのです。ga-n02.gif
夜中にお嫁さんが「う〜〜〜ん、う〜〜〜ん」とうなされていることに気づいた息子さんは、身体を揺すってお嫁さんを起こしました。
「どうしたんだ、酷くうなされてたぞ」
お嫁さんは、話すべきか迷ったのですが、お寺から電話があったことや、今見た夢のことを話したそうです。
すると息子さんは、真っ青になって、女中さんが骨壺を置いていった顛末を話してくれたのです。
「その女中さんが、お前が夢で見た髪の長い女性にそっくりなんだよ・・・」当時まだ子供だった息子さんは、奥様と一緒に女中さんに会っていたのだそうですga-n01.gif
「だから、うちの子供たちは・・・」2人の間には、もうとっくに結婚していてもおかしくない息子が2人いるのですが、どうしても縁談がないのです。
結局その晩、2人は寝付けなかったそうです。
それから数年後、お姑さん、おじいちゃんの順番で亡くなりました。
ちょうど女中さんが骨壺を持ってきた6月の初旬です。
そして、さらに数年後、息子さんも亡くなりました。やはり6月初旬でした。

それが、筆者の父です。

そうなのです。これは、筆者の実家にまつわる出来事なのです。
そして三代目に当たる筆者と弟は、かなりいい年というより、すでに婚期を逃しているのですが、結婚の“ケ”の字も見あたらない生活を送っています。
最近、この話を筆者に明かした母は「まあ、そういう訳だから、お前には結婚は無理だよ」と言ってため息をつきました。

これも負のプラシーボ効果と関係がない、本物の呪いだと筆者は気づきました。

・・・って、どう思います?この呪い。酷いと思いません?筆者は、何も悪いことしていないんですけどikari02.gif
Zooooneでは、読者の方からの年上好きの女性が参加する合コンに関する情報・・・
いえ、呪いに関する情報をお待ちしています。