築40年ぐらいの古いアパートの壁に入っていた携帯電話
先日、テレビでこんな怪談を聞きました。
すんごく古いアパートに住んでいるお笑い芸人。
建物が古くて壁が薄いこともあって、夜中に隣の部屋の携帯電話の着信音がうるさくて眠れない。
「とっとと出ろよ」そう思いながら、その晩は眠りについたそうです。
ところが翌日も同じように夜中に隣の部屋から着信音が聞こえてきます。
しかも今日も出ない。
「おかしいなぁ」
そう思っていると“ドンドンドンドンッ!”凄い音で自分の部屋のドアが叩かれました。
怖々出てみると、お隣さんが凄い形相で立っています。
「何で、携帯でないんだよ!うるさくて眠れねえじゃねーか!!ikari02.gif
びっくりした芸人さん、お隣さんの剣幕に押されながらも「いや、携帯鳴ってるの僕じゃないですよ。ほら、お宅の方から鳴ってるじゃないですか」
するとお隣さんは携帯を見せ「俺の携帯は、これ一台だ」と言ったそうです。
二人でよ〜く聞いてみると、携帯はどうやら壁の中で鳴っているように聞こえます。
薄いベニヤ板一枚の壁だったので、ぶち壊してみると・・・

壁の中に一台の携帯電話が置いてあったのです。

「このアパートを建てた当時に携帯電話なんてあるはずもないし、どこから入ったんだ・・・」そう呟いた芸人さん。
そしてお隣さんと顔を見合わせていると携帯電話が着信し、思わず出てみると・・・
と、まあ、こんな話だったのです。

この話を聞いたとき「ああ、携帯だったらイマドキだったんだなぁ」と、ある出来事を思い出しました。

それは数年前、まだ公団に住んでいたときのことでした。
金曜日の夜中、いつものように帰宅した筆者。シャワーを浴びて1時頃ベッドに入り、ウトウトしていたのです。
すると、静まりかえった団地のどこかから、携帯電話の着信音が聞こえてきます。
その着信音は、俗に言う古〜い“黒電話”の着信音。
「何だよ、とっと出ろよ・・・」そう思って、またウトウトしていたのですが、留守電にもならず着信音はずーっと鳴っているのです。

「もう!だいたいあんな着信音をチョイスするヤツは、ろくなヤツがいないんだよ!無神経なノスタルジック指向のオヤジとか・・・」なんて思いつつzzz01.gifいつの間にか眠ってしまいました。

そして翌朝、外に出てビックリしたのです。

廊下にポツンと置かれた黒電話。当然、電話線もつながっていません。
しかも、その部屋は昨日引っ越していたようなのです。

ポツンと取り残された黒電話

「黒電話が、置いてけぼりにされて泣いていたのか、それとも・・・」ga-n02.gif

電話線もつながっていないのに・・・

昼頃、外出から戻ってくると、すでに黒電話はNTTに回収されたようで、なくなっていました。

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