とある団地の秘密
- 2010年 11月 2日
- カテゴリー : パラノーマル(心霊現象) . ミステリー Zoooone
- 投稿者 : Soogie
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公団住宅は、高度成長期には憧れの的だった団地と言えば、高度成長期の象徴。今で言う高層マンション群!何せ、一般的な住宅は2階建て止まり。なのに団地は十数階のものもあれば、エレベーターにバルコニー、バス、トイレも最新式!!と若いカップルの憧れの的だったそうです。
やがて住宅街で一番高い建物ということもあってか、高島平団地を代表するような“自殺の名所”と呼ばれるようになってしまいました。
以前、筆者も横浜市神奈川区のとある公団に住んでいました。
入居当時は抽選式で、しかもピンポイントで“この団地”とは選べず、エリアで申し込んで当たるのを待つというスタイルでした。なので、人気のあるエリアはなかなか当選できないし、たまたま筆者は2回で繰り上げ当選したのですが「あなたはこの団地の何号室です」と、こちらには選択の余地はなく、しかも入居の2週間前まで室内の内覧もできないという高飛車なものでした(-_-#)
しかし、家賃が安く更新がない(更新手数料がかからない)ということもあり、一度入居してしまうとなかなか他へと引っ越ししにくくなってしまい結局14年も住んでいたのです。その間、2回、飛び降りた直後に遭遇しました。
自殺なのか事故なのかは、未だにわかりませんが・・・
また、ミョーに救急車が来ることも多かったので、その中には、もしかしたら同様の事件があったのかもしれません(ご近所の方は、年に数回あると言っていました)。さすがにそれだけ住んでいると、不可思議なことも体験してしまいます。
入居後、すぐに立ち退く部屋筆者が住んでいた公団は、11階建ての建物が14棟+低層数棟で構成され、公園、幼児用のプールまで完備されたマンモス団地と言っても過言ではない規模でした。
当時、駅までの通勤で使っていたMTBをエレベーターホールに置いていた筆者は、ちょうどその向かい側の部屋が空いていることに気づきました。
「MTBのそばだし、空いてるなら、こっちの方が良かったなぁ」なんて思いながら新しい環境での暮らしを楽しんでいました。数ヶ月後、いつもと同じように帰宅した筆者がMTBを置いていると、例の部屋に明かりがついていることに気づきました。
「ああ、誰か入居したんだなぁ」何気なくそんなことを考えつつ、自分の部屋に向かったのです。
しかしその一週間後、MTBを置いて、ふと例の部屋を見ると退去したらしく、ドアには改装中に取り付けられる特殊な鍵が掛けられています。
「あれぇ、もう出てったの?」前出のとおり、当時は抽選でなかなか入居できなかったので“もったいない”としか思いませんでした。
それから数ヶ月後、また例の部屋に明かりがついていることに気づきました。
すると2週間後には、また退去してしまったのです。
それからまた数ヶ月後・・・
やっぱりすぐに退去してしまいます。
ようやく筆者も「ははぁ〜ん。この部屋は、何かあるな」と気づきました

その後1年ほど空き室だったのですが、ある日待望の入居者が現れました。
筆者は、例の部屋が気になって仕方ありません。
毎朝毎晩、エレベーターホールを通るたびに部屋の中の様子を窺っていました。
するとやはり1週間後ぐらいから、人がいる様子がなくなってしまいました。
2週間たっても1ヶ月たっても、3ヶ月たっても人がいる気配がありません。
マグロ漁船の船員が引っ越してきたのか?なんて思っていたところ、1年後ぐらいにその部屋を掃除をしている男性に出くわしました。
ですが「この部屋、何か出ます?」なんて聞けるわけもなく、今日から帰ってきたのかなぁなんて考えていました。
しかし、というか案の定、翌日には退去していきました。それから数年、その部屋は“開かずの部屋”のように入居されないまま放置されたのです。
ところが数年前、急に例の部屋の改装が始まったのです。
今さらどうしたんだろうと興味津々で観察していると、いつの間にか入居している方がいらっしゃるじゃぁありませんか!
どんな人が住んでいるのかドキドキです(人ごとだと思って)!ですが、なかなかお会いするタイミングがありません。そして数ヶ月たったある日、たまたま入居者を見かけたのです。
それは、車椅子に乗られたご婦人でした。
そう、いつの間にか例の部屋は、バリアフリー&自動ドアに改装されて、身体の不自由な方向けの住居になっていたのです。
その後、筆者が引っ越すときも、ご婦人は例の部屋に住んでいました。
バリアフリーで家賃が安いので(-。-;)
皆さんがお住まいの集合住宅にも、入れ替わりが激しい部屋がありませんか?
Zooooneでは、読者の方からの訳あり物件情報をお待ちしています。
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